最近、太陽の表面で起きた大きな爆発イベント、通称「太陽フレア」の影響で、日本を含む世界各地でオーロラが目撃されました。特に北海道では空が赤く輝く現象が観測され、情報通信研究機構(NICT)からは磁気嵐が発生しているとの報告がありました。この磁気嵐は数日間持続すると予想されています。
アメリカ航空宇宙局(NASA)の報告によると、この期間に最も強力な「Xクラス」のフレアが複数回確認され、これが高エネルギー粒子の放出を引き起こし、地球の磁場に深刻な影響を及ぼしました。その結果、通常は見られない地域でもオーロラが出現しました。
情報通信研究機構は、これほど頻繁に強いフレアが観測されるのは18年ぶりだと指摘しています。例として、11日の夜、北海道の雄武町で北北東の方向の空が赤黒く微かに輝いているのが確認されました。
歴史的にも、日本でオーロラが観測される記録はあり、日本書紀には620年に空に赤い光が現れたとの記述があります。また、藤原定家も自身の日記「明月記」に同様の現象を記録しています。
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